首頁 > 布告欄 > 學術活動
日期: 2024/02/26
時間: 10:00~12:00
地點: 檔案館第三會議室
主持人: 黃自進教授(中研院近史所研究員)
主講人:武田知己教授(日本大東文化大学法学部教授)
主辦單位: 蔣介石研究群
協辦單位: 胡適研究群
※日文演講,備有現場口譯 中文簡介: 本演講從日本人口減少、高齡化以及國力衰退的角度,論述日本在喪失亞洲代言人角色以後,如何能以「中等國家」自許,並能重新出發。演講語言為日文,安排中文翻譯。 日文摘要: 「ミドルパワー」としての日本:アイデンティティと外交戦略をめぐる歴史と現在 19世紀後半に近代化を開始した日本は、アジアの先進的近代国家として成長し、地域を代表する大国となって現代に至る。しかし、歴史上、日本は自らを「ミドルパワー」として位置づけたことが幾度かある。代表的なのは、明治中期(1890年代から1910年代)と、敗戦後から高度経済成長初期にかけての時期(1940年代~1960年代)である。 ところで、ここで言う「ミドル」パワーとは、単に国力の大きさの比較を意味しない。それは、①経済的、②地理的、③国際情勢的の三つの観点からみた「中規模性」(middle-sizedness)、「はざま性」(in- betweenness)あるいは「中央性」(centeredness)を意味している。それ故、「中間」であること/「中間」に位置することは、「大国ではないこと」や日本の弱体化あるいは相対的地位の低下「のみ」を意味しない。言い換えれば、①日本の国力が世界的にどのような位置にあるのか、②日本は地政学的にどのような位置にあるのか、③そのときの国際情勢上、日本はどのような勢力あるいは潮流を意識すべきかという三点に関わり、自らのアイデンティティを問い、日本の戦略を考える議論が最も鮮明に現れるのがここでいう「ミドルパワー」をめぐる議論である。 本報告では、報告者が以上のような観点から日本外交に関する議論を再考した2020年の試論及び2023年にポーランドのワルシャワ大学で行った関連報告を基礎に、①1890年代~1910年代、②1940年代~1960年代における議論を紹介したい。そして、中国・台湾・韓国などアジア各国の著しい成長の一方で、少子高齢化などの大きな問題を抱え、政治・経済の停滞からその相対的地位を低下させている日本が、混乱する欧州、米中対立が騒がれるアジア太平洋で、どのようなアイデンティティを持ち、どのような戦略を持って21世紀を生き抜くべきなのかを考えたい。 参考文献: 武田知己「日本の『架け橋外交』戦略の戦前と戦後」『国際政治』200号、2020年3月 武田知己「東亜新秩序から大東亜共栄圏、そして戦後秩序へ」『中央公論』2022年8月号